ブルースコード
-Chapter99-
こんなことに憧れるってことは、前より女の子らしくなったのかな?「どうかした?」「え?…アレ、ううん、何でもない」考え事をしながら夕子はいつの間にか、修示の顔を見ていたらしい。不思議そうに自分を見る修示の目に、心を見透かされているような気がして、顔が真っ赤になってしまった。なぜ彼を見てたんだろう?私は彼に、さっきみたく抱き締めてほしいのかな?「アンタたちはもう誰が見たって恋人同士みたいなモンよ」と梨果は言う。私は…そりゃこんなステキな男の子と恋人になれたらすごく嬉しい。でもこの気持ちは恋と呼べるだろうか?今まで恋という恋をしてこなかった夕子には解らなかった。「…だから何?」「あ…アタシもしかして、また見てた?」「うんずーーっと見てた。何かその…言いたいことあんなら言えよ」「えっと…あの…」この気持ちが、恋かどうかはわからない。でも一つだけ、どうしても聞いてみたかった。'アナタはアタシのことどう思ってる?'夕方の冷たい風が一瞬夕子の髪を踊らせた。それに弾かれるように顔をあげ…「ごめん」と先に修示が口を開いた。

Chapter100

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